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文政十二年(1829)に建てられた旧鐘楼は、今の大師堂裏の高台にありましたが、幕末の大火で焼失し、その後、明治三年(1870)に、山門を入った右手に位置を移して再建されたのが現在の鐘楼です。基壇の上に、内転びの四本柱を立て、入母屋茅葺きの屋根を載せていましたが、昭和二十九年(1954)に銅板葺きに改められました。柱間には若葉の彫り物を施した虹梁(こうりょう)を架し、木鼻として象・獅子を付け、虹梁の上には、蟇股(かえるまた)をのせます。柱上には大輪(だいわ)置いて、その木鼻を禅宗様(ぜんしゅうよう)にし、台輸上に組物をのせます。軒は二軒で、垂木は角。江戸以来の鐘楼の普通の造り方です。平成13年に新鋳された平成新鐘と呼ばれる梵鐘を釣り、基壇上には反響用の瓶(かめ)を埋め多孔の鉄板を蓋としてかぶせてあります。 毎日朝6:00、昼11:30、夕方17:00(夏は18:00)に鐘つきが行なわれています。除夜の鐘は一般の人も撞くことができますのでお問い合わせください。 |